「髪は弱酸性がもっとも安定している」
カラーやパーマ、縮毛矯正は髪をアルカリに傾けて、色を抜いたり入れたり、形を変化させるもの。
だからこそ、トリートメントなんかよりは髪をいち早く弱酸性に戻してあげることが必要!
髪がいつまでもアルカリ性に偏ったままでは、内部から髪が傷みはじめます。
では、カラー後に、酸性に偏った水を付ければ、髪は元の弱酸性に戻るのか、、、?
実は、、そんな簡単な話ではないのです
。
「何をしても髪が良くならない、、、」と毛髪復元メニューで初めてのご来店いただいたのが4月ごろ、、
髪に対する意識は高く、様々なトリートメントを、あれやこれやと付けていたそうです。
触ってみると、、、
カラーしかしていないはずなのに、「何かがおかしい、、、」と感じるほどの違和感、、
コーティング剤も使用していましたが、それにしても、、、、
あまり、今までには感じたことのない感じ、、、、
で、何度かヘアーホスピを行ううちに、こんな事をお聞きしました。
「弱酸性がかみに良いっていうから、酸性水を朝スプレーしていました」って、、、、、
今まで感じていた違和感はそれ(酸性水)だったんです!
髪をよい状態にしていくには、
まず今の髪の悩みの原因を明確にしていかないことには解決の糸口もつかめません。
その原因を見極め、改善していく事で、より早く髪は良い状態になっていきます!
髪が少々良い状態になったとしても、原因がわからなければ、再び同じ悩みが出てきてしまう、、
だから髪質改善を謳う美容師は、カウンセリングをしっかり行い
使用しているヘアケア、施術履歴なんかも、結構しつこく聞いたりするんです。
で、その方はには酸性水をやめて頂く事をおすすめしました。
その後、その方の髪は順調に改善しています。
その写真がこちら
ビフォアはないですが、触った時の柔らかさといい、ツヤといい、立ち上がりといい
申し分ない状態になっています。
ちなみに、アルカリに傾いた髪に、酸性の薬剤を塗布したところで、髪が弱酸性に戻るわけではありません。
むしろ、ペーハーが低すぎると、髪が「収斂作用」を起こし、ガシガシしてしまう事も考えられます。
酸度、アルカリ度というのは、簡単にいったら、中性に戻す力の大きさ、、という値です。
ペーハーが高いアルカリでも、アルカリ度が低ければ割とすんなり弱酸性になるし
アルカリ度が高ければ、なかなか中性に戻らない、、という事です。
つまり、今回のような場合は、つけている酸性水の酸度によって、効果が変わってくる、、という事です。
理想は弱酸性で、酸度の高いものです。
美容室で扱う商材にも、なかなかそんなものはありません。
ペーハーが安定しない分高価になってしまうからの様です。
たまに「湯シャン」といってシャンプー剤を使わず、アルカリ水と酸性水で洗う方法もあるようですが、
できるなら、きちんと担当美容師などに聞いたほうが良いと思いますよ。
結論から言えば、単純に「酸性水だから髪につけたら良くなる」というのは間違いだということですね。
むしろ、髪の状況が悪くなってしまう事すらあり得ますので、
ちゃんとした知識をもち、髪の状態を理解している美容師さんに相談するのが
やっぱりベストですね!